２試合のアウェイゲームを経てホーム長良川へと帰ってきたＦＣ岐阜。前回のホームゲーム、Ｊ３第26節テゲバジャーロ宮崎戦から３試合引き分けが続いているだけに、ここでなんとしても勝利を収めたいところだ。２位鹿児島ユナイテッドＦＣとは勝点５差。あと８試合と考えると、少なくとも負けは許されない状況にある。

岐阜が今節迎え撃つのは福島ユナイテッドＦＣ。リーグ戦の順位は15位だが、舐めてかかると痛い目を見ることになりそうだ。依田光正監督が暫定的に指揮を執った第18節で松本山雅ＦＣにアウェイで勝つと、正式に監督となった第19節以降も好調。結局依田監督の新体制で８試合負けなしを記録した。

しかしその好調にも陰りが見え、第26節ＡＣ長野パルセイロから前節第28節ＳＣ相模原戦までは２分１敗。加えて今節はボランチの上畑佑平士が出場停止。強い相手ではあっても、どうあがいても勝てそうにない状態ではなくなっている。強い気持ちで立ち向かっていきたい。相手の布陣は３－４－２－１。ＳＣ相模原はここから３－１－４－２に変化するシステムだったが、２試合前の第27節で体感している３バックだけに、その経験を活かして攻略の糸口を見つけていきたい。

岐阜は出場停止明けの庄司悦大が復帰してフルメンバー。ここ３試合で１得点の攻撃面が課題であることは明らかで、焦点はそこに絞られていると言っていい。前節も決定機に決めていればという試合だっただけに、今節はその反省を活かし、セットプレーを含めて積み上げてきた成果が試される。その得点力を引き出すための後押しに、スタンドの熱量が欲しい。今節と次節の２試合、今こそホームの力を見せる時だ。

（text by後藤勝）