全国的には雨が多そうなゴールデンウイーク。しかしＪ３第９節が開催される５月３日の岐阜市は５月１日現在「晴れ」の予想となっている。この運も味方につけて、良い雰囲気で試合に臨みたい。

我らがホーム岐阜メモリアルセンター長良川競技場に迎え撃つ相手はＹ.Ｓ.Ｃ.Ｃ.横浜。過去３シーズンの対戦成績は３勝２分１敗と勝ち越しているが、２０２２シーズンは開幕で引き分け、２０２１シーズンはホームで敗れた印象が強く、少々苦手な部類に入る。

要因として考えられるのは、ＹＳ横浜のクラブとしてのスタンスと、チームのスタイルだ。小規模なスポーツクラブであるがゆえに若手の登竜門となり、若い選手が出入りして新陳代謝が起き、毎年活発な選手が多く在籍していること、そして彼らが昇格争いは気にせず攻撃的なサッカーを追い求め続けていることにより、いつでも怖れを知らない勢いのある集団に仕上がっている。このカラーは指揮官が交代しても代々変わらない。

今シーズンのＹＳ横浜も時にＧＫが最終ラインのビルドアップに加わりながらボールを保持、ドリブルで運びスルーパスでフィニッシュを狙う魅力的なサッカーを展開している。第８節まで１勝３分４敗と成績こそふるわないものの、第６節では粘り強い守備も織り交ぜて鹿児島ユナイテッドＦＣと引き分け、前節は４得点でＦＣ今治を相手に初勝利を収めるなど、安心できる相手ではないことは確かだ。

岐阜としてはＹＳ横浜にボールを動かされないよう前からのプレスで相手の自由を封じていきたいところだ。相手が果敢にパスをつなごうとする分、岐阜は高い位置でボールを奪いやすいはず。ＹＳ横浜の守備が整わないうちにフィニッシュを狙い、得点を積み重ね、勝利で試合を終えて『HYPER CHANT』を歌いたい。

（text by後藤勝）